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最近のJ-POPシーンにおいて、カヴァー・ソング及びカヴァー・アルバム、トリビュート・アルバムのブームは、相当なものになっています。特に、これまでのような、曲をスタッフが用意してきた感の強い安易な洋楽のカヴァーではなく、表現者自らの過去の音楽経験から来る邦楽カヴァーが多い点が、以前のカヴァー作品との大きな違いではないでしょうか。その事と、音楽に飽きた、もしくは自己能動的に音楽を聞く、という行動に入る余裕のない世代、30代以降の人達の「このカヴァーされている曲、いい曲だし、このアーティストも嫌いじゃないから買ってみよう」といったデジャヴ感から来る購買意欲から来るものが大きいのではないかと思われます。 個人的な話になってしまうのですが、僕らがやっている和物ALL MIX DJイベント「道弦坂ナイト」(毎月第三金曜@渋谷 Bar Fellow)においての自分のDJとしての選曲の中でもやはりカヴァーは重要なポイントになったりします。DJ替わりの時の頭一発目としてのインパクト勝負、流れを変える時、ここ一発盛り上げたい時、等々。数々のカヴァーソングが僕を助けてくれます。例えば、このコンピの中の曲でいうと、SKA ROCKETSの「さらば恋人」は、盛り上がり始めたころのフロアのヒートアップに、いつも活用しています。以前は邦楽カヴァーというと割とマニアックなアルバムの何曲目といったイメージがありましたが、最近は昔のヒットシングルのカヴァーといった直球勝負も増えており、ますますDJプレイの際も活用しやすくなっています。 たぶん、これからもカヴァー・ソング、カヴァー・アルバムは増え続けると思います。純粋に曲の良さ、曲の知名度、単純に表現者及び周辺の音楽的趣味、もしくは過去の再確認…etc。 世間に出る曲が100%過去のカヴァーソングというのはあり得ないとしても、決してカヴァーソングが激減することはないでしょう。 道弦坂ナイト一同《アーティスト & 曲紹介》 |
井上陽水:コーヒー・ルンバ 原曲はJOSEMANZO PERRONI。原題は「MOLIENDO CAFE」。日本語訳詞では「コーヒールンバ」として1961年に西田佐和子、ザ・ピーナッツの競作でリリース。今作は井上陽水の「UNITED COVER」に収録。カバーブームの火付け役とも言える。
GO!GO!7188:キューティーハニー
長渕剛:上を向いて歩こう
Neo:甘く危険な香り
SKA ROCKETS:さらば恋人
m-flo:静かなまぼろし
DEE CHIKA:心の旅
dolls:夢見るシャンソン人形
DEEN & 原田知世:夢で逢えたら
高橋幸宏、鈴木慶一、サエキけんぞう、ムッシュかまやつ:ノー・ノー・ボーイ
沢田知可子:少年時代
吉田拓郎:夜霧よ今夜もありがとう (T.K) |
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